名刺 印刷

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名刺

名刺概要

名刺とは、ビジネスシーンにおいて絶対不可欠なツールです。標準規格のサイズは長辺91mm、短辺55mmの黄金比に近いサイズで作成されます。紙の厚さは通常135kg〜220kgのものを使用します。135kg〜160kg程度の薄口の名刺は名刺入れに多くの枚数を入れることが出来るため、営業職の方々に喜ばれます。180kg〜220kgの厚口のものは紙の張りがあり、しっかりした質感がございますので代表職、高級商品取扱などの方々に好まれます。

海外での名刺

海外では長辺3.5インチ、短辺2インチの日本のものより一回り小さいサイズで使用されています。日本でも外資系企業の名刺はこの欧米サイズのものを使用していることが多くあります。紙質はケント紙系の非コート紙、紙厚は180〜220kgの厚めのものを好む傾向がございます。

その他のサイズ

その他、オリジナルサイズになさる方も全体の2割程度いらっしゃいます。その方々のほとんどは、より細長くする形を好みます(つまり通常サイズ91×55のところを91×45など)。また、二つ折りの名刺を作成なさる方も全体の8分程度いらっしゃいます。

仕上がりの違い

紙には折り易い方向(腰の弱い方向)と折り辛い方向(腰の強い方向)があり、これを紙の目(かみのめ)と呼びます。最近は元々印刷業者では無いまたはコスト重視などの理由から、目を気にしない業者が多く見受けられますが、基本的には長辺に平行に目が通るように作成すると張りがつよく良い名刺が出来上がります。弊社ではもちろん長辺に平行(縦目と呼びます)になるよう作成します。意図的に横目の方が良い場合もご対応申しあげます。

名刺の「刺」

名刺とは名前を書いた紙なのだから名紙でよいではないか。とお思いになったことはございませんか?その昔、名刺は紙を使用しておらず、竹などの素材に名前を彫ったり書いたりしていました。そのため「紙」ではないのです。そして、「刺」という漢字には「名札」という意味があります(大辞林参照)。そのことから、「名刺」となったという説が有力では無いでしょうか。

印刷

印刷の概要

印刷とは、かつてグーテンベルクが活版印刷を発明して以来、目覚しい発展をとけてきました。「元になる原版を使用し、同じものを何枚も作成する」という意味においてはグーテンベルクより前の時代からなされていた作業であろうことは想像に難くありません。しかし、ここに「大量に早く」を取り入れたのがグーテンベルクではないでしょうか。

活版印刷とオフセット印刷

グーテンベルクの発明した印刷方式は活版印刷という印刷方式でした。現在の主流はオフセット印刷という方式にかわりました。活版印刷の原理は元になるものが凸凹しており、その凸の部分にインキが付着することで印刷することが出来ます(ハンコと同じ)。オフセットは水と油が混ざらないという原理を利用し、元になるものは平らなものですが、油性のインキを使用し、印刷したい(インキを付着させたい)部分は親油性(水を弾き、油を引きよせる)、白いままにしたい部分は親水性(油を弾き、水を引き寄せる)になっております。そのため、親油性部分には給インキローラにより薄いインキ皮膜を形成し、親水性部分には給水ローラから薄い水皮膜が形成されます。それを一度ブランケットというゴムの板に転写します。
元になるもの(版)からブランケットにインキが移るので、版からインキがOFF(離れる)することと、ゴム板から今度は紙に転写(SET)されることをあわせてOFFSET(オフセット)印刷と呼びます。

CMYKと特色

CMYKという言葉を聞いたことはございますでしょうか?これは、反射色の4原色でC=シアン(水色)、M=マゼンタ(ピンク)、Y=イエロー(黄色)、K=ブラック(黒)のことでこれらの色を点々で表現することで濃淡を表現し、重ね合わせて刷ることで混色(例えばCの上にYを重ねて印刷すると緑になる)を表現します。これに対し特色とはその色のインキを使用して印刷します。例えば緑であればインキを作る時点で藍と黄を混ぜて練った緑色のインキを使用して印刷します。